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8.労働時間調査の結果

8.労働時間調査の結果

労働時間調査の回収率は後々の超勤削減の根拠になる言わば「生命線」ですから、中途半端な回収率では決して妥協しないことが大切です。

 

労働時間調査により把握した労働時間が実際の労働時間と合致しているかどうかについては、完璧なものを求めるのはどうしても限界があります。

 

ある程度、個人の勤務パターンはルーティン化していますから、毎日何時に出勤、何時に退庁というのはそれほど大きな変動はないように思われます。

 

ですから、データ全体の傾向にそれほど影響を与えない範囲内(超勤が慢性的であると確認できる状態)であれば、極端に正確さにこだわる必要はないとも言えます。

 

 

ところで、労働時間調査結果を「個人情報」として教頭の衛生推進者が管理し、公表しないところもあるようです。

 

労働時間調査は自分の労働時間を知るためだけのものではありません。

 

衛生委員会は職員が長時間労働になっていないか職場全体の傾向を分析・評価し、健康障害の防止対策に役立てなくてはなりません。

 

そのための情報資料なのですから、個人が特定されない範囲で(個人が識別されなければ「個人情報」でない)、集計結果は当然公表されなくてはなりません。

 

逆に、公表しないで衛生委員会は一体何を調査審議をして、どんな対策を立てるのでしょうか?