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2.PDCAサイクル

2.PDCAサイクル

労安活動とは、職場に無数にある危険・有害要因を取り除き、事故や災害を未然に防いで、安全・健康・快適な職場をつくっていくことです。

 

PDCAサイクルとは、そうした安全衛生活動を効果的・効率的に進めるため、厚労省が公表した「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」(2006.3)の中で示された安全衛生管理の手法です。

 

具体的には、下図のサイクルを継続、繰り返しながら安全衛生水準の向上を図っていきます。安全衛生管理が順調に進めば、自動的にその職場の安全衛生レベルが向上することになります。これが、労安管理の理想的な流れです。

 

この図の中で重要なのは、最上段にある「事業者による安全衛生方針の表明」です。労働安全衛生確立のためには、事業者自らの安全衛生に対する姿勢を明確にすることが必要です。

 

これは「目標」を含めたトップの決意表明で、労働者に周知しなければなりません。

 

内容は、労働災害の防止を図ることはもちろんですが、「法令遵守の約束」「継続的改善に関する約束」が含まれている必要があります。

 

A小では、毎月の職員会議の際、校長が学校経営方針の中に取り入れて周知します。

 

さらに、職場の労働安全衛生を「業務」として取り組む決意をする以上、必要な時間・経費・労力等の投入は、その決意に当然ながら付随することになります。

 

PDCAサイクルとは、何も労安独自の特別な手法ではなく、私たちは日頃から学校で何かしらの課題に取り組むとき、すでに同様の手法を取り入れています。

 

つまり、手順に沿って「計画」を立てて「実施」し、その結果を「評価」して問題点を見つけ、「改善」して次につなげているはずです。

 

 

労安の3大基本管理や安全衛生教育についても、この方法を用いていけばスムーズに運営することができます。