●2016 日教組 全国教研レポートから紹介
月1回の衛生委員会が職場を変える
~衛生推進者1年目のとりくみ~(要約)
(K教組H支部・Mさん)
過密な日課表が原因で休息や休憩も十分にとれず、毎日多忙な状況にあることや行事の削減をどうすればいいか等の解決策をなかなか見出せない日々が続いていた。
そういう時にヒントになったのが、H支部の労安のとりくみである。
支部の労安対策会議で学習する中で、分会員が衛生推進者になり、衛生委員会を進めている学校では、超勤を大幅に削減していることが分かり、私も衛生推進者になってとりくみを進めることにした。
昨年11月には、衛生推進者養成講習を受講し、今年度から衛生推進者になることができた。
本校では、少しずつ業務改善がなされ、働きやすい職場になりつつある。
これは、分会交渉プラス、衛生委員会のとりくみで実施できたことである。
確かに分会交渉で職場環境を改善することもできるが、なかなか改善できないこともある。
昨年度、分会交渉で過密な日課表のことを話題にしたが、「会議の時間を確保するためにみなさんが決めたことですから」と管理職に言われ、悔しい思いをしたこともある。
私も、H支部に来る前は、衛生委員会の重要性を感じておらず、むしろ多忙につながる形式的な会議の一つで、学期に1回で十分だと思っていた。
出退勤時刻調査にしても、記録することが面倒なだけで、これを根拠に超勤削減につなげていくということは思ってもみなかった。
しかし今は違う。
出退勤時刻調査を行い、衛生委員会を通して結果を公表し、分析し、超勤の実態があることを根拠に業務改善のアンケートを実施し、アンケート結果から超勤削減できると実感している。
そして、そのためには、衛生委員会を毎月実施すること、可能ならば分会員が衛生推進者となって進めていくことが大切である。
衛生委員会のとりくみは、「多忙化・超勤排除」「労働条件改善」等につながる。
今年度は、2校時後の休息時間にはお茶を飲みながら、子どものことを話題にすることも増え、未組の教員から「今年度は、去年よりゆったりと仕事ができます」という話もあった。
今後も支部の労安対策会議で学習し、今年度の課題が解消できるよう、衛生推進者として、とりくんでいきたい。