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●「衛生」の意味

「衛生」の意味

衛生推進者の「衛生」とは「清潔」の意味ではありません。

 

読んで字のごとく「生を衛(まも)る」と書きます。

 

災害・事故のない安全な職場をつくること、労働者の生命と健康を守ること、そのための超勤のない快適な職場をつくること等々の意味です。

 

その「衛生」を「推し進める」衛生推進者とは、労働安全衛生に対して真に熱意のある人以外にはできない任務です。

 

安衛法が学校に適用されても、いまだに労安活動が停滞しているのは、先頭に立って実践・実働していく一番の重要ポストである衛生推進者を誰が担って、どんな活動をするのか、という基本的なところが“労使ともに”今一つ明確でなかった点にあるように思います。

 

労安活動の核となる衛生推進者を事業者(校長)任せにしておいて、ときどき衛生委員会に出て行っては“打上げ花火”式にその場限りの意見や不満を言うのみで何も変わらなかったことは、これまでの20年近くの職場を見ればもう明らかでしょう。

 

 

物事は人に任せるより、自分でやった方が手っ取り早いという経験はありませんか?

 

本気で超勤を減らす気があるなら、他人任せにしないで自分で段取って、自分で仕切った方がうまくいきます。

 

所詮は人間がつくった職場です。

 

衛生推進者の意識が変わることで、職場は変えられることを肝に銘ずべきです。

 

私たちに失うものは何もありません。

 

「虎穴に入らずんば虎児を得ず」なのです。