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●消極論➌ プライバシーへの配慮や余計な守秘義務が生じる

消極論➌ プライバシーへの配慮や余計な守秘義務が生じる

衛生推進者の役割から生ずる守秘義務(104)は当然のことです。

 

しかしながら、上記で述べたように、健康診断の結果を校長が各個人に通知したり、健康診断票を各自が管理するなど、衛生推進者がプライバシーに触れる機会を減らすことは工夫次第でいくらでも可能です。

 

 

しかし一方で、衛生推進者が職員の健康状態等にまったく関知しないということでは、職場環境の改善や職務内容の配慮等について活動が制約されることにもなりかねません。

 

これではせっかくの衛生推進者の役割を十分果たすことにならず、本末転倒です。

 

比較論としても、例えば教頭が衛生推進者をやっているからといって、健康状態の配慮、業務負担軽減等をしてくれたことはこれまでもほとんどなかったように思います。

 

ならばいっそのこと守秘義務を前提に、労働者の権利保護の視点から必要最小限に限って関わり、校長を「説得」する機会を確保していくことの方が大切です。